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| ■クマにあったらどうするか〜アイヌ民族最後の狩人 姉崎等■ | |
| 語り手 姉崎等 聞き書き 片山龍峯 | 定価1,600円(税込) |
著者の姉崎氏はアイヌ民族最後のクマ撃猟師と呼ばれる人物。12歳から猟を始め、単独猟!で40頭、集団猟を入れると60頭を超えるというエキスパートです。そして彼は“自分の師匠はクマ”と言い切ります。 ‘なぜクマが師匠かと言うと、クマの足跡を見つけたときにクマを一生懸命追って歩く、そうやって追っていくうちに、山の歩き方やクマの行動などをすべて学んだからなのです。 クマと言うのは人間より歩くのが達者で地形の選び方も優れています。 (中略)結局、知らず知らずのうちにクマが私に山のすべてを教えてくれたので、クマを師匠と考えるようになったのです。当時私に山を教えてくれる人はいませんでした。’ そういう人だからこそ書ける、あっと驚くような経験・技術・そして洞察力が満載です。 たとえば、山で生存するための衣・食・住・火・犬…。 ほんとうのクマの姿(クマは里の動物であり、順位の高いクマは高い山に居る…)。 本書のタイトルでもある、クマにあったらどうするか。 (逃げてはいけない・大声をだす・死んだフリより腰を抜かす・棒より柴で抵抗する・ペットボトルのペコペコ音が嫌い…) そしてクマの生きている理由、クマと共存するために…と続きます。 動物園でしかクマに会ったことのない都会人(あまり会いたくもないが)には、目くるめくワンダーランド。 読み出したら止らないお薦めの一冊です。 最後に“人間とクマはどうしたら共存できるのか?”との問いに対して、 “そうですね、人間が言うことを聞いてくれる時代はこないでしょうね。” “規則をよしんば作っても、クマの方は守るかもしれないけれど、人間の方は守らないでしょう。” と彼は答えている。 クマだけでなく、全ての地球環境と人間との関係の問題点を端的に言い表していると思う。 本当に考えさせられる一言です。 |
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