トップページ > BOOKS〜OBC札幌(似非出張所)のちょっと建築的な読書感想文 > プリズンホテル 1〜4
集英社文庫 本体552〜724円+税
今をときめく人気作家 浅田次郎の初期長編。
“鉄道員”や“天国までの100マイル”など涙無しには読めない感動大作から、
“競馬どんぶり” “初等ヤクザの犯罪学教室”というような
アウトロー・犯罪学エッセイまで何でもこなせて、何でも書けちゃう多才の人。
言葉の、いや、ストーリーテリングの達人です。
良い意味での職人作家です。
個人的には、新作をもっとも楽しみにしている日本人作家かな。
ヤクザの大親分がオーナーである温泉リゾートホテル‘奥湯元あじさいホテル’は、
なんと任侠団体専用ホテル。人呼んで“プリズンホテル”!
そのホテルを舞台に極道小説作家・木戸孝之介 叔父のヤクザ組長・木戸仲蔵
熱血漢・花沢支配人 天才シェフ・服部 板長・梶 番頭・黒田‥‥らの濃い配役にくわえ、
毎回のゲスト?がくりひろげる、笑い有り・涙有り・アクション有り・ロマンス有り・ホラー有り‥‥
なんでも有りのごった煮小説。
読み出したら止まりません。 貴方もはまる、浅田ワールド。
この小説の中には、建築家及びその近辺の人物は登場しません。
ではなぜこのコーナーに登場するのかといえば、
“プリズンホテル”そのものが主人公だからです。
表紙をひらけば、“奥湯元あじさいホテル”の各階平面案内図。
そして、注意書。
一、情報収集には万全の配慮を致しておりますが、不慮のガサイレ、突然のカチコミの際には、冷静に当館係員の指示に従って下さい。
一、客室のドアは鉄板、窓には防弾ガラスを使用しておりますので、安心してお休み下さい。
一、貴重品はフロントにて、全責任をもってお預かり致します。
一、破門・絶縁者、代紋ちがい、その他不審な人物を見かけた場合は、早まらずにフロントまでご連絡下さい。
一、館内ロビー・廊下での仁義の交換はご遠慮下さい。
お客人 各位
支配人
どうですか、貴方も泊まりに行きたくなったでしょう。“プリズンホテル”